植物の生命力に学ぶ5月

緑の渦。ただただうっそうと見え、巻き込まれまいと抗っていた昨年までとは少し見え方が変わってきた。今年の7月末でもうすぐ1年。春日井のこの庭で過ごすようになってから、四季に合わせて風貌を変えていく植物に、教わることは少なくはない。根を張り枝葉を伸ばし、栄養を巧みに取り込む。しかも、置かれた場所で。緑の渦に共に佇んでみるのも悪くない。

 

山の神さんご立腹?ゴロゴロ雷鳴、小枝を折るほどの土砂降りを呆然と眺める。そうかと思えば蒸発させる気?ギランギランの太陽に照り付けられる。山のふもとから見上げる空はなんとも気まぐれ。蒸しあがった庭に出ると植物たちがとんでもなく繁茂。数日手をつけないだけで刈り込んだはずの庭が、まだここへ定住する前に見た手付かずのような庭に戻ってしまう。春日井で過ごす初めての5月は想像以上に手強い。けれど、雨に降られるたびに緑は深まり、香りが濃くなる。肋骨を広げ、景色もろともカラダの奥へと吸い込めば、心地いい。

 

部屋の鉢植えも成長著しく、伸び伸びになった茎(弦?)をカット。枯れるまでもうしばらく楽しませてもらおうと、空き瓶に水差し。しばらくどころか、全く枯れる気配がないことに気付き、よくよく見ると透明の根っこが!フィカスプミラは東京練馬のサロン時代からの付き合い。サロンの明かりだけという環境にも関わらず8年くらい元気モリンモリン!春日井に越してきてからは、陽がまあまあ差し込むキッチンで過ごしてもらっているのだけれど、環境変化にもなんなくアジャストしている。逞しい。

 

しなやかに根を生やし、

新鮮な水をたっぷり巡らせる。


基本のき、だな。